グラスゴーの奇跡.
オリンピック開会を翌日に控え、先立って日本対スペインの試合が行われました。
そして、運良くチケットをゲットした私も、グラスゴーの決戦へ参戦して参りました。
1日しか休みが取れなかったので、ロンドンから日帰りでグラスゴーへ。
朝7時の飛行機に乗るため、ビクトリア駅に着いたのは5時。
こんな静かなビクトリア、初めて見ました。
そこからガトウィック空港まで30分。そしてグラスゴーまで1時間半のフライトでした。
飛行機は日本人とスペイン人でいっぱい。たまにビジネスで乗ってるっぽい人もいましたが、びっくりしたでしょうね。
グラスゴーの中心からスタジアムまでは、オリンピック用のシャトルバスが出ていました。
そのバスの窓からグラスゴーの街を堪能したのですが、なかなか建物もキレイで、厳かで、ロンドンよりももっと昔ながらのイギリスという雰囲気がありました。
そして、絡む人、絡む人みんな人柄がよかったので、住みやすそうな街でした。
さてさて、サッカーですが、席がベンチの近く、前から4列目という素晴らしい場所でした。同伴した友だちがフェイスペイントを持ってきていたので、私はおでこに日の丸を掲げました。あとは応援するだけです。
驚いたことに、日本の応援団と思われる人らがコーナーの当たりの客席に陣取っていました。どうやってあんな固まって取るんですかね。
太鼓とかも持ち込んでいました。スペインの方はそんなグループなかったです。
試合直前、その応援団から一人の日本人が我々の座っている当たりにやってきて、拡声器で声かけをしていました。
みんなで頑張って応援しましょうって。
しかし、みんなの目は冷ややかなものでした。
そして試合開始。
応援団、必死に大声で応援してました。ほんと関心です。
そして、やっぱり彼らがリードしてくれるお陰で、僕らも応援しやすいんですね。
やっぱり、それに合わせて応援しますし。
応援団のいないスペインはやっぱりただ見ているだけ、身内で応援するだけになっていましたから。
そして、なにより初めに撃沈した応援団の彼が、それにもめげずに何度も何度も客席をまわって日本人の応援を促していたのが大きかったですね。警備員に止められながら、捕まりそうになりながらも、それでも日本のために頑張っていました。
周りの外人は試合よりもだんだん彼が気になりだしてました。
初めは捕まりそうになっている彼を見て面白がっていたのですが、次第に、頑張れ、負けんなという気持ちにでもなったのでしょう。
彼が来ると、一緒になって日本の応援を真似ていました。そして、そんな外人も含めて日本への声援が増していったように思います。
この試合はグラスゴーの奇跡と呼ばれていますけど、決して日本があんなけ頑張れたのは奇跡っではなく、こういった人たちがいたこともひとつの要因だと言えるのではないでしょうか。